極早産児の双子・緊急帝王切開の術後

妊娠と出産
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術後のMFICU、担当医の説明より眠気が勝った夜

術中から酷い睡魔に襲われていた私、手術を無事に終えて状況を説明しに担当医がきてくれましたが、とにかく眠い。

娘の時もそうだったけど、出産後って興奮して寝れへんってよく聞くのに、私はとにかく眠くて眠くて仕方ない。

👱‍♂️担当医「お母さん、お疲れ様でした。双子ちゃんも無事にNCUにいますからね……。……。」

何か言ってくれてるけど、全っ然聞こえへん。

👩私「先生すみません。今めちゃくちゃ眠くて…あとは主人に言うというてください…。」

最後の力を振り絞ってなんとかいうたけど、夫さんに丸投げした(笑)
あとで聞いたら出血がかなり多くて輸血直前だったらしく、それもあって眠かったのかもしれないらしい。

👱‍♂️担当医「いいよ。いいよ。今はねてください。また明日来ますね。」

とにかく、現時点ではみんな無事。少しホッとして少し眠ることができた。

夜中23時、麻酔ポンプのアラームと「漏れとる!」事件

ピーーーーッ!ピーーーーッ!ピーーーーッ!

何かが鳴っている…。

アラームに起こされて、ひとまずまだ何も飲めないからと氷片をもらい喉を潤した。

👩‍⚕️看護師「またアラームが鳴ってますね…。ポンプ自体がおかしいのかな…?」

👩私「ずっと鳴ってるんですか?」

👩‍⚕️看護師「そうなんよ。色々試すけどしばらくしたら鳴って…。ポンプを替えてみますね。」

定期的にアラームが鳴り続けていたらしい。時間は23時を回っていた。頭がしっかりしてくると申し訳なさでいっぱいになってきた。

MFICUはカーテンでしか仕切られていない。つまり、音がダダ漏れ。

周りのお母さんに大迷惑じゃないか…。皆さま本当にごめんなさい!!

早く直って!ポンプをさえ替えれば!!

ピーーーーッ!ピーーーーッ!ピーーーーッ!

なおらず。看護師さんもお手上げ状態。

そこに女医の麻酔科医の先生が病棟にたまたま来てくれ、状況を説明して診てもらうことに。腰のところも見せて欲しいと横を向くと。

👱‍♀️麻酔科医「これは…!管がほとんど抜けてるじゃないの!」

👩‍⚕️看護師「え?漏れてたってことですか?!」

ヒソヒソと話してますが、とんでもないことじゃないのか?!

またドキドキが止まらない私。

👩‍⚕️看護師「お母さん、ごめんなさい。麻酔の管が抜けかけているアラームだったみたいで、もう一回入れ直します。もうしばらく横を向いといてください。」

また腰に違和感を感じながら管を入れ直してもらい、着替えもしました。
アラームも無事に鳴らなくなって、一安心。また眠りにつくことができました。

痛くなかったの?!って翌朝の看護師さんに聞かれたことは笑い話。

よくネットで見る麻酔なかったら死ぬほど痛い!とか、何度も自己注入ボタンを押した!とかいうことは私には全くなかったです。

痛みに強いわけではないです。
恐らくそれほどに出産してしまったことに動揺していたのだと思います。

7階は認知症病棟、夜中の搾乳はホラーだった

翌朝、食事も段階的に再開されたところで看護師長から病棟を移って欲しいと言われました。この産科は出産後、母子同室が基本です。でも、私の手元には赤ちゃんたちはいない。

そりゃそうかと承諾して、言われた通り7階の女性病棟に移りました。
産科は3階で7階の病棟までは5分くらいかかるほど遠い道のり。

そして移ってすぐに自分がどこに送られたか気づきました。

認知症病棟です。

独特は雰囲気に包まれていましたが、個室だったので入ってしまえば特に気にならないと思っていました。

搾乳のため、看護師さんが夜中でも車椅子で参加の搾乳室まで送迎してくれました。
暗い廊下を移動しているとカラカラと知らぬ音があちらこちらから聞こえてきます。

歩行器の音でした。夜間不穏のおばあちゃんがひたすらウロウロしているのです。

怖すぎやろ…。3時間ごとの搾乳はちょっとしたスリルを味わうことになりました。

理由も聞かずに受け入れた私、夫さんの一言

7階に移動になった時、

明日からカンガルーケアをしていきましょう。

そう看護師さんから言われていました。
が、夕方になって月曜日まで待って欲しいと言われその時は何も考えずわかりましたと返事していました。

そのやりとりを夫さんに伝えると、

👨‍🦱夫さん「なんで理由を聞かへんの?!どっちかに何かあったかも知れへんやん??」

と大慌て。いや、そんなこと言われてないしな…。と思いつつも不安が大きくなってきて検温にきてくれた看護師さんに何か理由があれば教えて欲しいと病棟に伝えてもらいました。

それからまた採乳の時間になり産科へ行くとNICUの先生がわざわざ待っていてくれました。

👨NICU医「お母さん、心配させてごめんなさい。明日のカンガルーケアはスタッフの数が足りなくて延期しただけで双子ちゃんは元気です。」

👩私「良かった…!」

明日は土曜日、分かっていたはずなのに先生のその一言で何かが決壊したように涙が止まらなくなりました。

👩私「ごめんなさい。ちょっと待ってください。」

と、なんとか落ち着ことしますが自分でもどうにもならないほどの嗚咽。

お腹にまだいるはずだったこの子たちを出してしまったという罪の重さに潰れそうになっていたのは確かでした。

でも、なってしまったものは仕方ない!とりあえず二人は元気やし、明日からも搾乳がんばろ〜くらいの気持ちには持っていっていたはずなのに。

頭と心はなかなか合致してくれないものです。

その後、NICU医から現状を教えてもらい、私からも理解はしていることを伝えました。泣いてしまったことを詫びながら、それでもなかなか涙が止まることはありませんでした。

👨‍🦱夫さん「めっちゃ泣いたらしいやん。泣いたって先生困るだけやろ?」

知っとるわ!!誰から聞いたのか知らんけど、あんたの心配性のせいやしな!💢

次からは夫さんの言うことを鵜呑みにせず、まず先生たちに聞くようにしようと心に誓いました。

両手に収まるふたりから、もらった力

始まったカンガルーケアは一日一人ずつでした。

ゆったりとした一人がけのソファに座り胸元を少し開けてそこに赤ちゃんを乗せてもらいます。人肌と心臓の鼓動が聞こえるのが大事みたい。

両手に収まってしまうほどの小ささ、ほぼ感じない重さ。

そーっとそーっと壊れないようにゆったり抱くのが精一杯でした。

保育器の中の様子を聞くと、意外にも暴れん坊らしく保育器の中にさらに小さいカゴに寝かされているのですがそこからモゾモゾとすぐ脱走するというのです。

👩私「元気なことはええことやけど、あんまり看護師さんを困らせんよーにな」

胸元で撫でながら毎回のように言い聞かせました。(無駄でした(笑))

呼吸器を付けられ、顔の半分も見えないこの子たち。

NICUに入る時もエアカーテンを通り、これでもかって言うほど手を洗い、消毒してしか会えないこの子たち。それでも生きていると教えてくれる。生きようと前しか向いていないと教えてくれる。

私が励まされていました。

術後4日、娘が何も言わず抱きしめてくれた

緊急入院からちょうど10日目。私だけ退院が決まりました。

術後4日目と早すぎやしないかと思いながらも、それでも置いてきた娘にやっと会える喜びもありました。

もちろん、帰ると言うことは双子を置いていくと言うこと。双子も気になりますが、NICUに任せるしかない。私は毎日搾乳して持ってくること、毎日会えることが励みに帰ることにしました。

退院後、娘を保育園に迎えに行きました。

びっくりした顔で教室から飛び出してきてそのまま何も言わずにただじっと抱きしめてくれました。

ごめんね。ほんまにありがとう。そう言いながらしばらく抱きしめました。

これから、また新たな日常が始まりました。