30週、できれば34週まで|お気楽だった私の入院生活
3日目になると状況にも慣れて、じっとしていようだけに意識をおきながらも気分的には楽なものでした。何せ序盤も序盤です。長期戦とはいえ、久しぶりの自分だけの時間。
とりあえず、今はゆっくりしよ〜。
そんな気持ちで過ごしていました。
毎朝7時ごろに起きて、バイタルと胎動チェック、朝食を食べて回診を待つ。昼食、夕食、娘とテレビ電話で話して寝る。その繰り返しでした。間に何かあったかは正直もう覚えていないけれど、それくらい単調で、それくらい穏やかでした。
コロナ禍での入院のため面会はなし。
娘もテレビ電話に慣れたのか、あまり話していると余計に辛くなるのかいきなり塩対応。少し話すともういいわと祖父の元へ行ってしまう始末。
検査という検査はなかったけれど、悪露パッドの交換の度に重さのチェックがあり、出てしまっている羊水の量を確認していました。羊水の増減に一喜一憂。
ネットで調べると、空いた穴の部分に赤ちゃんのお尻か頭が見事にハマった場合、羊水が回復するというのを見てなんとか止まって欲しいそんな気持ちでいっぱいでした。
👨🦱夫さん「そんなことは早々起こらないし、今週乗り越えられるかもわからないよ。」
と、なんとも希望のないことばかり言われていたけれど、私としてはこのまま30週、できたら肺が完成すると言われている34週までいきたいとすら思っていました。
「いつ生まれてもおかしくない」夫さんだけが現実を見ていた
このまま羊水が出なくなったら34週も夢ではない!そう思っていた私に対して、現実的な夫さん。
👨🦱夫さん「いつ生まれてもおかしくないんだよ。状況だけは理解しておいて。」
👩私「先生からはそんな話聞いてないけど?」
👨🦱夫さん「先生たちはそんなあからさまに言わないよ。お母さんの不安を煽っていいことなんかないやろ。」
専門家というもの時に残酷なものです。
毎日同じようなお母さんを見てきた夫さんの言いたいことはわかります。でも、もうちょっと前向きな支えはないのかと訴えたことも。
すると、これ以上前向きな話はないとばかりに、
👨🦱「双子の名前を決めるのと車の契約を進めよう!」
ごもっともなメッセージが来ました。
車はファミリーカーに乗り換え予定で契約寸前までいっていたのにこの入院騒ぎで止まっていたことからディーラーさんも困っているとのこと。
こちらはすぐに契約しました。
ファミリーカーを身障者対応仕様にするかどうかも話題になりました。万が一、双子に障害が残った場合のことを想定していた夫さんらしい提案でしたが、私には受け入れられなかった。
👩私「この子らは大丈夫や!そのまま契約したからな!」
👨🦱夫さん「まあいいけど…考えておかないといけないことではあるんやで。」
現実を知る👨🦱夫さんと、いけるという謎の感覚で押し切る👩私。
この頃、面会はないとはいえ付き合いたてのカップルかというほどのメッセージのやり取りをして二人で色んな感覚の擦り合わせをしていたと思います。
夫さんしか知らない現実の厳しさ。私に伝えすぎると精神的に追い込むことになるし、軽くいうと伝わらないしで、かなりもどかしかったと思います。
病室で決めた、ふたりの名前
問題は双子の名前。1番の名前は二人で一致していたものがあったのですが2番目には手もつけていなかった。
男の子であることは決まっていたので苗字が変わることはそうない。
画数、季節、呼んだときの音、1番とのバランス。相当候補を上げました。
でも、いいなと思うと画数で”凶”や”大凶”になる。
もはや、私も結婚したことで”凶”になったからと苗字が悪い気がしてくる(笑)
追い詰められた作家さんってこれ以上に大変なんやろな…そんなことを思いながら、夫さんのメッセージ画面をスクロールし放題になるほど候補をあげ、それがいかに画数が悪いかを送り続けてやりました。
そうしてやっと決まったのは、
『”吉” 宇宙的な感覚を持ち明るい未来を進んでいきます』
と出た名前。宇宙的な感覚がものすごく引っかかりましたが、呼んだ時の音もええしまあええか。
まあこんなもんやろうと決まった2番の名前でした。
ちなみ1番は『吉 自分の未来は自分で切り開く』でした。
やっと決まった。一安心する中で、時間がないからね。と念押しする夫さん。
分かっているようで分かっていなかった。祖父母と娘との生活もストレスだったと思います。いかに日々の変わらない生活が貴重かを思い知らされてたのは夫さんの方だったかもしれません。
入院5日目の朝、無視できないお腹の違和感
お腹が痛い気がする。
そう思って目覚めました。痛いというより重い感じ、そしてお腹は張っている。看護師さんに来てもらうほどではないし、すぐにバイタルチェックの時間だからと少し様子を見ていました。
バイタルと見に来てくれた看護師さんに、お腹の張っているところと重い感じがすると伝えるとすぐにモニターでチェックしてくれました。
👩⚕️看護師さん「ちょっと1番ちゃんの心拍が気になりますね…。回診でキチンと先生に診てもらいましょう。ひどくなるようならすぐ教えてください。」
緊張感のある朝食を終え、とにかく寝ていました。いつも通りではありましたが、極力寝返りさえしないようにじっと。
すると、またいつものお腹の柔らかさになり痛みも軽くなってきました。
担当医の先生が来てくれた時には朝のような張りもなく、心拍も正常とのこと。
👱♂️担当医「一時的なものかもしれないから、そんなには気にしすぎないようにね。」
そう言ってもらい、安心したの束の間で、また昼前になると同じように痛みと張りが襲ってきました。
どうかこのまま居させてください。
願う気持ちが大きくなるほどに、夕方に向けてその頻度は多くなり、張りも強くなってきました。
看護師さんから状況を聞いた先生がまた来てくれ、張り止めの薬を追加することを提案されました。
👩私「お願いします。私は大丈夫です。薬は全開でいってください。」
まだお腹にいないといけないのに。焦る私とは裏腹に双子がまた動き始めます。
