妊娠できただけで十分と思っていた私と、知りすぎていたから怖かった夫——8歳差夫婦の双子妊娠」

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双子の妊娠が分かった時の夫婦の温度差、その答え合わせ

双子ってなんで?と困惑する👨‍🦱夫さん。
一方で、なんで双子が来てくれたのやらとまだ夢見ご心地の👩私。
前回ではこのビッグニュースの受け取り方の温度差については触
れませんでした。

この温度差にはちゃんと理由があって、私たちの「背景」がそれぞれ
全然違っていたからです。

この記事はその答え合わせです。

10代から続く生理不順と、10年のピル

10代から生理が”止まらなくなる”という生理不順を抱えていた私。
子宮内膜症と多嚢胞性卵巣症候群と診断され、20歳から低用量ピル
を飲んでいました。

学生の間も忙しかったり、薬剤師の国家試験前や修士論文の提出期限など
”プレッシャー”がかかる状況になると症状は悪化して、中用量や高用量を
飲まないと出血が止まらない時もありました。

結婚したのは34歳。長女を授かったのは36歳の時でした。
そもそも妊娠ができるかさえ周りも期待しないほどだった私。


35歳での初めての妊娠では、私自身への負担や赤ちゃんの先天性疾患の
発症リスクがぐんと上がるということをはじめ、高齢出産の怖さを何度
も何度も確認されました。

子どもを妊娠したいと考えず、仕事に夢中だった30代前半。
後悔は全くありませんが「年齢の怖さ」を痛感しました。

そして、長女が無事に生まれ二人目を考え始めた頃には37歳でした。
「これはもう無理かもな」そう思いながらも、希望は捨てきれずにいました。

不妊治療はしない、と決めていた

”不妊治療はしない” これは夫婦の約束でした。

私としては、みんなしてるし治療してもいいやんと思っていましたが、
夫さんは「無理に作らなくていい」と猛反発。

理由はシンプルにできなければその運命を受け入れるだけということでした。
なぜか私はそれもそうかと受け入れました。
授かるという言葉が私たちにはしっくりくる感覚がありました。

だから、妊娠できただけで十分に幸せだった

二人目の妊娠は、一人目よりさらに難しいだろう。
そう思っていた矢先の妊娠発覚。こういう背景があったからこそ私には
十分過ぎるほど幸せでお花畑になれたんだと思います。

37歳での1回の排卵周期あたりの妊娠率は10〜12%と言われており、
年齢に関係なく双子を妊娠する確率は1%程度。

ものすごい確率に出会ってしまった。双子と聞いて不安より先に「面白いな〜」
と思えたのは、妊娠できる奇跡の上乗せがあったから。まさか私たちのところに
双子が来てくれるなんて夢にも思っていませんでした。

夫が「無理に作らなくていい」と言っていた本当の理由

前回も紹介しましたが、私が紹介状を書いてもらった夫さんは周産期センター
で働く薬剤師です。そこで毎日のように妊娠、出産にまつわる”現実”を見ています。

・不妊治療が全ていい結果につながるわけではなこと
・胎児の病気
・妊娠・出産時の母体の危険性

特に不妊治療を何年もやって、やっと授かった赤ちゃんに異常が見つかって、ご夫婦
の意見が合わない、現実を受け入れられなくなる。そういう場面を身に染みて知って
いる人です。

だからこそ「子どもは無理に作らなくていい。」と結婚する前から言っていました。
その言葉の真意を最近になって聞くことが出来ました。

👨‍🦱夫さん「8歳も歳下の僕が子ども欲しいって言うたらプレッシャーにしかならんやろ?
私と一緒にいたいから結婚したのに、子どもを望むことで関係が歪んだりとかそう言う
本末転倒な感じになるのは嫌やった。」

夫さんは、当時まだ29歳でした。頑なに駄々をこねるような事をしてでも、私たちの関係を
優先してくれた。その優しさを知るには時間がかかりました。

それでも月に一度の宝くじを楽しみにしていた

実態はというと、毎月のように落ち込む私に、
👨‍🦱夫さん「毎月宝くじがあるみたいで楽しいよね!」
と、とても呑気に励ましているつもりでした。

👩私「若いからそんな呑気なこと言えるんやろ!」

👨‍🦱夫さん「笑」

この繰り返しは、長女の時から変わりませんでした。プレッシャーも楽しみなよと言う
スタンスだと思っていた私にはなんて呑気な人だとしか映っていなかった。
けれど、夫さんとしてはプレッシャーにならないように、心の中では静かに毎月宝くじ
を心待ちにしてくれていたようです。
このギャップがとても夫さんらしいです。

そして私が引き当てた宝くじは、なんと「双子」!
夫さんも想定外の特賞に「双子かぁ…」と困った顔。
これから私に起こるかもしれないあらゆる危険性、赤ちゃんが無事健康に生まれてくる確率、
あらゆることが頭を巡って喜ぶよりも先に怖くなったのだと思います。

背景は違っても、向いていた方向は同じだった

私の背景と、夫さんの背景。知識の量も、不安の量も、全然違いました。

私は「妊娠できただけで十分」だったからお花畑になれた。夫さんは
「知りすぎていた」から怖かった。どちらの反応も、それぞれの愛情の
形だったと今は思います。

でも一点だけ、最初から重なっていたことがあります。

👩私「どうあっても産むからね。」

👨夫さん「そりゃそうやね。みんな元気に生まれてきてくれるのが一番。」

来てくれた命をそのまま受け入れる。その一点だけは、最初からぴったり同じ方向
を向いていました。

それが、私たちの双子妊娠の始まりです。